Interview
小さな成功体験を大切に
子どもの成長を見守る
入職4年目
中国芸南学園児童部 保育士
入職の動機
保育士免許を取得する際、就労継続支援B型事業所「ちゅうげい」での実習を経験したことが、この仕事を志したきっかけでした。水耕栽培の作業を利用者さんと一緒に行い、「もうすぐ収穫できそうだよ」と声をかけてもらいながら会話を楽しんだ時間が印象に残っています。
それまでの保育現場での実習では、やりがいを感じる一方で慌ただしさを感じることも多かったのですが、「ちゅうげい」での業務は、勤務時間内に作業が完結し、休憩もきちんと確保でき、働きやすさを実感。また、給与や福利厚生が充実している点も安心材料となり、長く続けられる職場だと感じ、入職を決めました。実際に育児休業や時短勤務の制度を利用しましたが、家庭の事情に合わせて柔軟に対応してもらえて、とても助かりました。
仕事内容と魅力
現在は児童部で保育士として、着替えや食事の介助、学習の見守り、コミュニケーション支援など、子どもたちの日常生活を支援しています。また、一人ひとりの特性に合わせた療育も大切な役割です。子どもの表情や行動から気持ちをくみ取り、声掛けや課題の難易度を工夫することで、「できた!」という達成感を味わえるよう意識しています。小さな成功体験を積み重ね、子どもたちの自信につながる支援を大切にしています。
こうした支援を続けられるのは、小規模施設ならではの家庭的な雰囲気と、職員同士の距離が近く小さな変化もすぐ共有できる環境があるからこそ。安心して子どもと向き合える点も、大きな魅力だと感じています。
印象に残っているエピソード
印象に残っているのは、絵を描くことが好きな高校生の利用者さんが卒業を前に、私の似顔絵を描いてくれたことです。手紙の代わりに贈ってくれたもので、今でも大切に保管しています。普段から気さくに好きなことや興味のある話題をしてくれて、その話を聞きながら自然にコミュニケーションを重ねてきました。当時は児童部に所属していなかったため話す機会は限られていましたが、日常のやり取りの積み重ねが信頼につながり、こうした形で気持ちを伝えてもらえたことが心に残っています。
大切にしていること
子どもたちの気持ちをしっかり受け止めることを一番大切にしています。特に児童部では、重度の障がいがある子どもとの意思疎通が難しいケースや、軽度の子どもが思春期を迎えて心の変化が大きくなり、理解が難しい場合も少なくありません。そのため、会話だけでなく表情や声のトーンから思いをくみ取り、ゆっくりと丁寧に接するよう心がけています。
また、自分の気持ちをうまく言葉にできない子どもたちに対しては、写真やイラストを活用するなど工夫しながら、少しずつ思いを伝えられるようサポート。じっくり耳を傾けることで安心感が生まれ、毎日を穏やかに過ごしてもらえることが何より大切だと考えています。
今後の目標
今後も、家庭と仕事のどちらも大切にしながら、毎日を充実させていきたいと考えています。保育士としては、一人ひとりの特性や成長に寄り添った支援を続け、子どもたちが安心して生活できる環境づくりに力を尽くしたいと思います。
また、当学園には同じように子育てをしながら働く職員も多く、互いに理解し合える環境があるのも心強い点です。そうした支え合いの中で家庭と仕事を両立しつつ、自分自身のスキルを磨き、より良い支援につなげていきたいです。
プライベート時間
休日は家族と過ごす時間を大切にしています。平日の休みを活かして人混みの少ない時間に子どもと出かけられるのがうれしいです。最近は3連休を利用して北海道旅行へ。北海道グルメを堪能したり、観光地を訪れたりし、リフレッシュできました♪
ある1日の流れ
[ 保育士 ]
平日(学校がある日)
8:30
出勤
児童を学校へ送る
9:00
児童棟の掃除、予定の確認
洗濯、薬の準備など
12:15
休憩
13:00
併設施設での活動
14:30
学校迎え
15:30
宿題の確認、おやつ介助、児童の見守り
17:00
勤務終了
休日(学校がない日)
8:30
出勤
児童棟の掃除、予定の確認、洗濯など
9:00
見守り
10:00
お茶タイム(おやつ介助)
11:30
昼食介助
12:15
休憩
13:00
見守り(トランポリン、タブレットなど)
15:30
入浴支援(ドライヤーなど)
17:00
退勤